2012年12月30日日曜日

香炉

約ひと月ほど前に、お坊さんが檀家を訪ねてお経を上げて回る、「お取り越し」というのがあった。
昨年からご住職様のご子息が回られているが、お経が終わってからの雑談の中で、「このお飾りのお揃いは、お東さんのものですから・・・」と言われ、場所を置き場所を隅の方に移された。

「同じ真宗だからいいんじゃないんでしょうか?」と言いたかったが、それに対してどんな答えが
返って来るかもだいたい想像できるたので、言わずに済ませた。

そのお飾りの一つが、この香炉であるが、その時からちょっと気になっていた。
よく見ると、小ぶりで、蓋には獅子がついており、なかなか良い風情である。

隅に置いたままにするのも可愛そうなので、ピアノの上に置いて、本当の香炉として使うことにした。
ずっと以前に、ある方からお土産にいただいた「お香」があったので、それを焚いてみた。

しばらくすると、獅子の足元から「お香」の煙が柔らかく立ち上がり、そしてピアノの下の方へ流れて行く。その姿がなんとも優雅だ。

そのうちにピアノが置いてある玄関ホール全体に、奥深い、頭がジーンとするような香の香りが
立ち込め、何とも言えない深遠な雰囲気に包まれた。

それ以来、折に触れては色々なお香を焚いて楽しんでいる暮れの日々である。
   




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