2013年10月13日日曜日

熊日に投稿しました

久しぶりに、熊日に投稿しました。
前回の分は、朝日新聞の「声」欄に掲載されて、ラッキーでした。
今回はどうかなー?
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      「水俣水銀条約会議」と劇的再会

先日開かれた「水俣水銀条約外交会議」のボランティア通訳として、上通のブースに
待機していた時のことだった。

「アラー!!」と目を丸くして近付いて来たのは、高校2年時の
クラスメートのMさんであった。

「まぁ、久しぶりー!!」と近寄ろうとしたその時、彼女の目がさらに丸くなり、今度は私の
背後に注がれた。

「イヤー、kさんじゃなかね!!」と近寄る彼女の視線の先には、何とこれまた懐かしい、
もう一人のクラスメートが立っていたのだった。

この不可思議としか言い様のない再会は、あの恩師のお導きだったのだろうか。

その恩師とは、高校2年時の担任の先生で、水俣病の患者救済のため献身的に活動された、
故本田啓吉先生である。

私達生徒には、水俣病の活動については殆ど話されることはなかったが、
毎回の素晴らしい授業、そして深い人生哲学からほとばしる日々の指導に、
まるで背中で語る父を慕うかの如くに敬愛した私達だった。

「水俣病の署名運動かな、と思って来てみたのよ」、「私も募金活動かな、と思って寄ってみたの」、と二人が言う。

かく言う私は、「通訳として協力したら、天国の本田先生は喜んでくださるかなー」と思ったのが、
今回のボランティアの切っ掛けであった。

私達3人にとって、水俣病と本田先生は今でも表裏一体で、
「何かあれば出来る範囲で協力したい」との思いも共通しているらしい。

世界で初めての水銀条約締結の日が、さらに感慨深き日となった一日だった。

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