2016年8月3日水曜日

終わった人


朝日新聞に紹介されていたので、読んでみました。
サラリーマンにとって、退職は生前葬にも匹敵するほどの一大イベントなのだと納得させられる本です。面白いストーリーの展開で、誰もが考える「より充実したセカンドライフ」のエレメントが隈なく散りばめられています。
結論は、夫婦それぞれの道を行くに、落ち着きますが・・・




(ガイダンス)
定年って生前葬だな。
衝撃的なこの一文から本書は始まる。
大手銀行の出世コースから子会社に出向させられ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れる。年下でまだ仕事をしている妻は旅行などにも乗り気ではない。図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみると、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。妻や娘は「恋でもしたら」などとけしかけるが、気になる女性がいたところで、そう思い通りになるものでもない。
これからどうする?
惑い、あがき続ける田代に安息の時は訪れるのか?
ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す──。
シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた話題沸騰必至の問題作。

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