2013年5月19日日曜日

興味深いお話しシリーズNo.33~オーストラリアのレストラン事情~

先日、「オーストラリアの物価事情」のお話を伺いましたSさんから、今度はオーストラリアの
レストランについての色々をお聞きしました。
「そうなんですか!」と驚くこともしばしば。
ここにその会話の一部を御紹介させていただきます。

私)Sさんは、オースラリアでオーナーシェフをされてたそうですね。

S)はい、私の祖父母はイタリアからアルゼンチンに移住したんですが、イタリアにいる時からレストランを開いてオーナーシェフをしていました。
その後オーストラリアに移住したんですが、そこでもやはりレストランをやってました。もう100年以上も前の話になります。

私)そうなんですね。では、御両親もそのレストランをされてたんですね。

S)そうですよ。私の家系は料理好きで、言わばクッキング ファミリーなんです。

私)美味しいものがたくさん食べれて、ちょっと羨ましいですね。

S)私も、遺伝でしょうか、とても料理が好きでして、専門学校で「フード サイエンス」を勉強してシェフの資格を取りました。
授業も試験もとても難しかったです。

私)日本で言うと、「調理師」の資格ですよね。

S)そう思いますが、聞くところによると日本の調理師の資格を取るのは、そんなに難しくないそうですね。

私)そうですねー、私はあまり良く知りませんが、とても難しいとか言う話はあまり聞きませんね。

S)そして、調理師の免許を持たなくてもレストランをやったりされてますでしょう?

私)そうですねー、私の知り合いにレストランをやってた人がいますが、確かに調理師の免許は持ってないみたいです。
でも、そのレストラン自体は場所としての免許を取得してます。

S)オーストラリアでは、調理師の免許がないとレストランで
料理はできません。どんなにその場所が資格を取っててもです。また、レストランを開いた後も、保健所のチェックがとても厳しいんです。

私)日本もチェックは厳しい方だと思いますが、オーストラリアはそんなに厳しいんですか?

S)すごく厳しいですよ。
保健所が、抜き打ちに頻繁にチェックにやって来るんです。そして、床が汚れていたり、特にキッチンが散らかってたりすると、すぐに1週間位の営業停止になります。また、ほんの生まれたばかりの小さいゴキブリが一匹でも見つかろうものなら、3ヶ月の営業停止を言い渡されます。 

私)3ヶ月ですか!それはきつい罰則ですね。その間に、そのレストランは忘れ去られそうですね。

S)そうなんです。実際に、3ヶ月もの営業停止を食らったら、まず再起は不可能に近いです。だってその間の家賃支払いだけでも相当な負債になりますからね。

私)そうですよね。そんなに厳しいなんて全然知りませんでした。
それを知ってたら、オーストラリアに行った時のレストランでの食事の味わいが、また深くなってたかも、ですね。
でも、そんな事情でしたら、「掃除屋」さんも大きなビジネスではないんでしょうか?

S)そうです。自分達ではなかなか完璧に掃除ができませんから、やはりプロの「掃除屋」に外注するのが普通です。一般家庭も絨毯の掃除とかを頼んだりしますから、「掃除屋」は大きなビジネスになっています。

私)そうでしょうねー。
  ところで、そんな厳しい環境で鍛えられてきたシェフのSさん、
  今度「外国料理の集い」をしましょうよ!

S)それは良い考えですね。私も皆さんに喜んでいただけるメニューを考えますから、是非クッキングの集いをやりましょう!!


*そして、本当に「外国料理の集い」をすることになりました。
皆さん、お気軽に、どなたでも、お一人でも多くの御参加をお待しております。
詳しくはこちらへ→http://ksn2.huu.cc/club/kokusai/flyer/cooking.jpg

0 件のコメント:

コメントを投稿

どうぞお気軽にご感想なり、ご意見なりを
お聞かせくださいませ。