どういう訳か、私と違って親孝行の弟は、母を何度も会社の保養所に招待してくれる。84歳になる母は、杖をつきながらもゆっくりと歩けるので、今のところ弟の好意に応えることができるのも、有難い。
そして、母の旅には一人娘の私が欠かせないらしく、臨時の「旅行ヘルパー」として、嬉しい参加をさせていただいている。
列車の旅が好きな母と娘
まず「鉄輪温泉」で、温泉と今人気の蒸し料理を楽しんだ
そこには、10人程のイラン人のグループがいて、話しかけてみた。
JAICAの招きで「自然エネルギー」の視察に来られた政府職員のグループだった。
「私も自宅の屋根にソーラーパネルを付けてます」と言ったところ、凄い興味を持たれた様で、
「コストは?」「利益は?」「蓄電は?」などの質問が矢継ぎ早に。
「イランでも太陽光発電を開発したい」とのことで、楽しい会話が弾んだハプニングとなった。
ビュースポットでの一枚
この保養所「あさぎり館」は、本当にアーティスティック!先ず、大分の豊富な「竹」を使ったこのデザインはには思わず、「美しい!」と感嘆してしまう。
10室ほどの客室は、全室が「離れ」になっていて、全部スイートルーム。今回のお部屋はリビング、和室、ベッドルームと凄い広さに圧倒された。家具ももちろん部屋に合わせてデザインしてあり、曲線の多い設計で、「癒し」感もひときわであった。
広いバルコニーからは、シジュウカラ、ホトトギス、ウグイス、ホオジロ、キジ等の野鳥のオーケストラが響き、すぐそこに鳥達がいるような近さでさえずっていた。
限られた客数だからだろう、ここの夕食の創作料理は逸品のオンパレードだ。
シェフが腕を振るう料理は、アートな食器で運ばれる。
ここに来る時だけは、カロリーを気にしない私である(*^_^*)
随所に施された、こだわりのアートインテリアに酔いしれる間に、森の静寂に包まれた夜の帳が降りて行く。
母が「極楽、極楽、ありがとう」とつぶやいた。
弟も満足げの笑みを浮かべていた。
母が「極楽、極楽、ありがとう」とつぶやいた。
弟も満足げの笑みを浮かべていた。
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