2010年8月19日木曜日

興味深いお話No.13 ~大学院で「オール イングリッシュの講義」は?~

ミゲルの後にスペイン語の講座を担当してもらう事になったデニスは、ペルー出身です。
目上の人に対する表現もけっこうあるスペイン語のせいなのか、デニスもとてもマナーが良く、好印象を持たせてくれます。
頓挫していた私のスペイン語学習も、思い切って再開することにしました。
レッスンの合間の面白い会話をご紹介いたします。

デニス)私は今、大学院の博士課程で学んでいますが、M先生はとてもユニークなんですよ。

私)そうですか。どんな風にユニークなんですか?

デニス)講義を全て英語でされるんです。私達外国人留学生にはとても助かります。
     6年前に熊大の修士課程に入ったんですが、その時にトライアル クラス(体験講義)があってたんです。私は興味のあった、「大脳生理学」を取ったんです。私が初めて講義室に入るや否や、それまで日本語でされていた講義を、英語に切り替えられたんです! 私も驚きましたが、他の大勢いた日本人学生もとても驚いたと思いますよ。

私)それは日本人学生はさぞ戸惑ったことでしょう。で、その後もずっと英語で講義をされたんですか?

デニス)そうです。結局、そのオールイングリッシュの講義に申し込んだ日本人は誰もいなくて、最終的に私一人だけの講義となりました!

私) へー、大学院は生徒一人でも講義が開けるんですね。一対一の講義はどうでしたか?

デニス)もう、最高でした! 「今日はこれまで」とかで早く終わったりとか、時間がオーバーするほどじっくり講義をしてもらったこともあったりで、先生の素晴らしい英語で、充実した「学び」を持つことができました。

私)それは良かったですね。 でも、日本人学生もオールイングリッシュの講義を敬遠するようでは、
  先が思いやられますよね!グローバル化は避けられない日本なのに...私の英語スクールにも
「仕事で英語が必要になりました」と言って来られる会社員が、このところ急に増えてますからね。
大学院レベルになれば、英語で学問を理解できる程の英語力は必須となるのは目に見えてますよね。

デニス)本当にそうです。学会は世界各国で開かれますし、全て英語が公用語ですから、内容を理解できる英語力はどうしても必要です。また、英語で意見を言えるようになったほうがいいですよ。日本人参加者は黙ってる人が多いですから。

私)学問だけに限らず、「日本人が何を考えているのか知りたい」とは時々耳にしますので、
  豊かな芸術文化を持った国の優秀な若者として、これからの大学や大学院生には英語で自己表現できるぐらいにはなって欲しいですね。

デニス)そうですね。英語を敬遠してる場合じゃないですよ。

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