2026年4月13日月曜日

アフリカの鼓動 セネガルの風

 昨日は「きくよう多文化クラブ」で「アフリカの鼓動 セネガルの風」の集いを催した。
西原村に住まれるスレイマンさんとお友達のカズさんをお迎えして、ジャンベ ミニコンサート&セネガル トークをしていただいた。
ジャンベのウエルカム演奏が鳴り響く会場には約40名の方々が参加され、ジャンベの心地良いリズムが皆さんを包み込んでくれているように感じた。



●第1部:お二人に約20分間のジャンベ演奏をしていただきました。
私もアフリカ南部を訪れたこともあり、目を閉じて演奏を聴いていると、アフリカの高い青空、光る雲、吹き渡る風、満月の輝き等々の思い出が浮かび、ジャンベが語りかけているようであった。

スレイマンさんのジャンベという楽器についての紹介は、会場から「へー、そうなんだ!」といった反応が感じられ、心に語りかけてくるようなジャンベ演奏の根幹に触れたよう思えた。
お話をまとめてみると・・・

*ジャンベは普通の単なるドラムではなく、アフリカではグリオという特別な演奏者達によってのみ演奏される。
*このグリオ達は数世代にわたる先祖から代々、歌や踊りとして受け継いだ歴史的な出来事、村の決まりごとなどを、聖なる木であるバオバブの下で演奏する。
また、冠婚葬祭のみならず、もめ事の仲裁、病気治療のアドバイスと幅広く対応し、全て歌や踊りの音楽として口承している。


*バオバブの木は800年ぐらいの寿命を持つ巨大な木であり、葉や実は生薬として人の命病を治すのに役立っている。古来より聖なる木とされ、各村の巨大な木は日本のお宮のような存在である。何かあると村人達は木の下に集い、グリオ達の歌や踊りと共に重要な事を決める
     

●第2部:スレイマンさんによるお国紹介
国内には10以上の部族があり、それぞれの言語、生業、文化があるが、お互いに我慢することは我慢して違いを受け入れ、ラテンガと言われる「おもてなし」の気持ちも強いそうだ。そのおかげか、内戦もなく民衆が平和に暮らしている。
       



セネガルにはゴア島という奴隷貿易の拠点だった島の一つがある。
そこには「奴隷の家」という建物が残されており、アフリカ中から連れて来られた黒人達が、1階と地下の劣悪な環境の中ですし詰めにされ、アメリカ大陸へ行く船に乗るまでを過ごした。またドアの向こうはすぐ海になっており、そのドアが開いて船に乗せられたら最後、2度とアフリカの土を踏んだ黒人はいなかった。「帰らざる門」と呼ばれていた。この建物の2階と3階は裕福な白人たちが住み、ぜいたくな暮らしをしていたという。
胸が痛くなるような悲惨な話であった。
              


この奴隷貿易で莫大な利益を得たヨーロッパ諸国では、産業の発展がなされ、特にイギリスでは「産業革命」の資本になったそうである。


その他、子供達(7歳の男子)の成人式の様子や食べ物、各部族の生業の様子などなど、ここでは書ききれないほどの内容の濃いトークであった。

これまでとは違った視点で世界史を振り返ることができて、とても良かった。
また、セネガルでは日本が既に失くしたものがたくさん残っており(良い悪いは別として)
、懐かしさを感じるとともに、不便性に宿る温かさや優しさがあると思う。
そういう点はこれからも大事にしていって欲しいと思った。

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