2014年5月5日月曜日

興味深いお話シリーズNo.38~日本の技術で、イランのウルミア湖の再生を

今回は、イラン出身のハミッドさんに、JAICAの活動とその裏話をお聞きしました。

ハミッド)今度、日本のJAICA(国際協力機構)がイランとの新しいプロジェクトにサインしましたよ。

私)そうなんですか?で、どんなプロジェクトなのですか?

ハミッド)イランでは深刻な水不足が続いてまして、北西部にある大きな湖「ウルミア湖」が枯渇しようとしているんです。
この大きな湖は、ペリカンやフラミンゴの中継地でもあり、枯渇を防ぐのはとっても大事なことなんです。

私)そうですよねー。やはり「雨不足」が原因なのでしょうか?

ハミッド)そうなんです。地球温暖化の影響で、ここ数年の雨量が極端に減ってます。それと、多すぎるダム、またウルミア湖に高速道路が架けられたこと等も原因と言われてます。

私)そうですか。でも、日本は湖の枯渇を防ぐ技術とか、持ってるんでしょうか?

ハミッド)私もよく知りませんが、専門家も何人かおられて、研究成果もあげられてる様ですよ。
また、これまでの日本のJAICAの仕事には、イランは本当に満足しているし、信頼していますから。

私)イランでは、JAICAはどんな仕事をして来たんでしょうか?

ハミッド)イランでは空気汚染が深刻になった、18年前ぐらいからJAICAに協力を依頼しております。
また、イランも地震が多いですから、12年ぐらい前からは耐震技術導入でもお願いしていますよ。

私)空気汚染対策も、耐震技術も日本の得意分野と言えますからね。

ハミッド)はい。例えば、日本の技術を導入する前は、イランのガスパイプは全て金属製で柔軟性が無く、地震が起きたりするとすぐガス爆発を起こしていました。
でも、日本の技術導入でソフトパイプを使用してからは、ガス爆発がグンと減りました。

私)そういうお話を聞くと、日本人として嬉しくなります。ところで、
JAICAは他の多くの国でも海外援助をしています。アジア・アフリカでは日本の多額の資金提供で、事業を行っているようです。最近訪問して来ましたフィリピンでも、凄い資金が日本から提供されています。イランでもそうでしょうか?

ハミッド)いいえ!イランはオイルマネーがあってお金持ちですから、自国のお金で事業をやっていますよ。JAICAに凄いお金を払っていますよ。

私)そうなんですね!そういう国もあるんですね。
中東の国々は資金を持ってるんですねー。

ハミッド)はい。でも、イランはアメリカとの問題がありますから、信頼できる日本のJAICAに仕事を頼みたくても、頼むことができない場合もあるんです。

私)それはどういう事でしょうか?

ハミッド)もう5年以上も前のことになるんですが、ある日本企業がイランの要請で、産油量をあげる技術協力をしていました。でも、アメリカとの政治問題で、アメリカが日本に引き揚げるように命令して来たんです。日本には選択の余地がありませんから、直ぐに引き揚げました。

私)やはり、アメリカとの政治問題は深刻ですね。で、その後どうなったのでしょうか?

ハミッド)それで仕方なく、イランは中国に依頼しました。中国は高いお金を要求してくるし、仕事は遅いし、技術は低いし・・・で、イランは不満だらけですが仕方ありません。

私)でも、最近はアメリカとイランも歩み寄ってるみたいですね。

ハミッド)えー、そんな動きはありますが、どこまで続くのか危ぶまれる感じです。

私)今後の好転に期待したいものです。今日はありがとうございました。





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