2014年7月2日水曜日

興味深いお話シリーズNo.40~「ワールドカップの国際談義 」

私の英語スクールには様々な国籍の先生達がいますが、毎日ワールドカップのお話で熱く盛り上がっています。そんな様子は、見ていて微笑ましいものです。
私はサッカーにはそんなに興味がある方ではありませんが、彼らのお話に出てくる、「ワールドカップ裏話」を楽しませていただいております。
今日は、その一部の御紹介です。

(お話されるのは、アフリカのナイジェリア出身のCさん、南米のベネズエラ出身のMさんです)


私)ナイジェリアは残念ながらフランスに負けてしまいましたね。でも、決勝戦に残りましたから、日本よりは良かったですよね。

C) はい、ナイジェリアのゴールキーパーはとても優秀だったんですが・・。私も日本は心から応援してたんです。でも、一勝もできずに残念でした。

M)ベネズエラは、恥ずかしながら、まだ一度もワールドカップに出場したことはないんです。だから私も、日本には決勝戦まで残って欲しいと、一生懸命に応援してたんですよ。

私)「サムライ ジャパン」の戦い振りはいかがでしたか?

C) とても良く戦ったと思いますよ。でも、サッカーではもっとアグレッシブ(他を押しのけてでもやる様な攻撃性)にならないと勝ち目はないです。

M)そうですよ。ウルグアイの選手が、対戦チームの選手に噛み付いて出場停止処分になりましたが、南米ではあんな事は普通な感じです。噛み付くのは行き過ぎかもしれませんが、押しのけたり、威圧したり等の行為は普通です。

私)そう聞いてます。でも、「アグレッシブ」になることは、日本人が最も苦手とする事の一つと思います。「全体の中の自分」、「和を乱さないように己を抑える」、そんな発想が文化的に、教育的に刷り込まれてますから。

C)私達は日本に住んでますから、その点は充分知ってますよ。日本の選手達は礼儀正しく、純粋で、フェアーで、それはそれで素晴らしいのです。が、残念ながら、それではワールドカップは勝てないのです。

M)それと、試合を見ていて思うのですが、日本の選手はもっと「クリエイティブ」でないといけないと思います。監督の指示に従うのはもちろんですが、サッカーでは個人の判断でプレーすることも求められます。日本チームはその点も苦手だと思います。

私)そうでしょうねー、それも日本人の苦手とするところです。「個人で判断して」とか、「ユニーク性を発揮して」とかは、往々にしてトラブルの原因になってしまうんです。私も英語の影響で、「クリエイティブであること」が大好きなんですが、トラブッたり、誤解されたりも多く、エネルギーが要ります(笑)

M)私達は日本に住んでますから、そのあたりの事情はよく解っています。それで、日本選手のプレースタイルもよく理解できるんですが、世界の人達は何も知りませんからねー、評価がシビアですよ。
試合後のコロンビア国内のニュースを見ましたが、日本のことを
「ナイーブ(頭がたりない)」と侮った感じで言ってました。

私)そうなんですか! 日本のフェアさ、ピュアさ、礼儀正しさ等が評価されるためには、実力を付けて強くなる意外にない様ですね。
監督も変わりますから、次回はベターかもです。

C)監督と言えば、面白いデータがあります。
イングランド、イタリー、スペイン、ポルトガル等の強い国の監督達の報酬は 5億、6億円とかの凄い報酬ですが、殆どの国が決勝戦に進めませんでした。一方で、メキシコ、ウルグアイやナイジェリア等の国の監督報酬は、1億円にも充たない所が多いのです。それでも、いや、むしろちゃんと決勝戦まで残っています。

M)そうなんです。コスタリカなどは去年まで、すごく高い報酬を出してスペインから監督を雇ってましたが、決勝戦まで残りませんでした。それで国民が怒って、「殺されて当然だ!」のような感じだったんです(笑)
今年は方針を変えて、コロンビアから低い報酬で監督を雇ったら、どうでしょう!・・・ウルグアイ、イタリア、イングランドと勝ち進んで、国民は歓喜してます。

私)そうだったんですか!

日本のサポーター達が、「自分達の周りのゴミ拾いをして帰る」と誉められていた様ですが、サッカーが弱くてはそんな事も評価されませんね。逆に馬鹿にされたりしかねませんよね。

監督を、どこか南米の国から迎えるのもいいかもですね!

もっとアグレッシブに、よりクリエィティブに、とにかく4年後はベターな結果を出して欲しいものです。
その時は、日本ティームの持つ特性ももっと良く理解されるでしょうから。






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