2010年12月24日金曜日

イギリスからのメールカード

イギリスの友人から、クリスマスメッセージがメールで届きました。
この浮世絵が添付されていました。日本人の私が見ても、「美しい!」と思わず唸りたくなるほど。やはり、美は国を超え、宗教を超えるのですね。

それは神木ですよ!

これが済まないとお正月はやって来ない我家です。
それは、庭木の剪定なのです。
高齢な庭木も多い庭なので、やはり業者に頼んでいます。気になるのはコスト。毎年数万円はかかってしまうので少し伐採しようかと、その親方に上手に相談したところ、「えっ!その木は神社等にしかないナギですよ!
この家が資産家だった事の象徴ですよ。またその木はモッコクで、松と並ぶ格調高い庭木ですよ。切るのはもったいない!」と上手に誉められ、伐採を諦めたのでした。
戦前はけっこうな地主だったと聞いているが、昔は昔。
でも、銘木を伐採するのも偲びないし、結局はマキやハイズカイブキ等を整理する事にしました。
それらの木達よ、許してね!




 これがモッコクです。庭木の王者とも言われ葉や樹形を楽しみ、松に次いで庭園には欠かせない植木だとか。
これが神聖な木、ナギである。奈良の春日神社、和歌山の熊野速玉神社では巨木があり、御神木となっている。 雄木だと思う。

樹皮は黒褐色で鱗状にはがれる。ほぼ平滑で磨いたかのような特徴ある樹皮である。材は緻密で年輪が不明瞭であるため、彫刻や家具などに利用されるそうだ。

これもナギであるが、雌木のようだ。花は5月頃に咲き、直径10-15mmの丸い種子が付くという。来年から気をつけて観察しようと思う。また、葉も変わっていて、葉脈が平行なのである。当然、横には破りにくく、それも縁起が良い理由かもしれない。
神聖なるこの木ゆえだろうか、葉っぱの香りはこの上なく高貴である。
知らなかった!



2010年12月13日月曜日

興味深いお話(No.18)~コーヒールンバの持つ悲哀~

なかなか進まないスペイン語学習ですが、このところ「歌」を題材にして勉強しています。指導してくださるのはペルー出身のデニスさんです。
先日はとてもポピュラーな「コーヒールンバ」を取り上げて学習しましたが、
意外な裏話を聞くことができましたので、ここに御紹介いたします。

私)この「コーヒールンバ」は、日本でも随分昔から様々な歌手が歌って来てる、とてもポピュラーな曲なんですよ。でも、原語の歌詞とは全然違う内容になっています。

デニス)そうなんですか?日本でもこの曲が人気があるなんて知りませんでした。で、どんな内容になってるんですか?

私)昔、アラブの偉いお坊さんが、失恋した若者に琥珀色したコーヒーを勧めて、元気を出しなさいと言った、そんな内容です。

デニス)え!何でアラブのお坊さんが出て来るんですか?この歌はそんな恋の歌ではなくて、黒人奴隷の悲しい労働歌なんですよ。

私)そうですか。私も労働歌だとは知ってましたが、黒人奴隷の歌だとは知りませんでした。

デニス)この歌を理解するには、スペインの南米植民地支配の歴史を知る必要があると思います。
1492年のコロンブスの新大陸発見以降、いわゆる大航海時代が始まって、スペインは南米の殆どと北米の広範囲な地域を植民地支配するようになり、そこで大規模なプランテーション農業を展開しました。

私)そうですね。スペインはブラジルを除く南米全域と北米のかなりの地域を
  植民地にしてますね。

デニス)そうです。それで、プランテーションの労働力としてアフリカから多くの黒人を買ってきて、奴隷として使ってたんです。他に中国人も奴隷として使われてた様ですが、黒人が圧倒的に多かったようです。

私)そうなんですか。その当時はヨーロッパでは既に奴隷を使う事が普及してたそうですから、南米植民地でも多く使われたことでしょう。でも、中国人もいたとは知りませんでした。

デニス)黒人奴隷は家畜と同じ様に、毎日朝から晩までコーヒープランテーション農場で働かせられました。歌詞の最初の部分にはそれが感じられます。

私) この部分ですね。

   日が暮れて 夜の闇が広がる
   静けさの中 コーヒー農園で再び響く
   古いコーヒー挽きの愛の歌
   無気力な夜を嘆くように
   
デニス)重労働の後にやっと訪れた休息の夜、あたり一面のコーヒーの木が風に吹かれてが微かな音を立てている、それが黒人奴隷には泣いているように響いたのでしょう。その情景が良く感じ取れます。

私) 次の部分には、
    
     ひとつの愛の物語
     ひとつの悲しみ
     黒人奴隷マヌエルは涙を流す
     辛い人生に
     そして一晩中コーヒーを挽く

  とあります。一晩中仕事をさせられたのでしょうか?

デニス)いいえ、そんなことしたら奴隷は死んでしまいますので、夜は休ませてたと思います。これは詩ですから、他の何かを象徴してるんです。
これは、「重労働から解放されたい、コーヒーを挽く臼を投げて壊してしまいたい」、そんな気持ちを代弁していると言われています。
何度も繰り返されてる事が一段と悲しみを深めていますね。

私) 本当ですね、隠されたメッセージを汲み取って読んでみると、深い悲しみがジーンと伝わってきます。  でも、メロディ自体はとっても陽気ですよね。
とても悲しい曲のようには聞こえませんね。

デニス)そうですね。 たくさんの黒人奴隷が南米に連れられて来て、
彼等の文化がラテンとミックスされたんですが、この歌は特にアフリカのリズムを色濃く残していると思います。

私)そうですね。私もアフリカに行った事があって、アフリカ人と一緒にドラムを叩いて楽しんだ事があったんですが、本当に陽気な力強いリズムでした。
このコーヒールンバには、そのアフリカのリズムも確かに感じられますね。

悲哀を帯びた詩に、陽気なリズム。 ますますこの歌が気に入りました。


【終わり】

イメージチェンジ

我家の縁側は広くて、一間半もあるんです。
年数が経つとともにフロア面が古くなり、あまりコストをかけない方法で
、何がしかの手を入れたいと思ってました。
色々考えた末、「フロア畳」を敷く事にしました。
敷いた途端に、ひろーいお部屋がもう一つ出来た感じで、大満足。
隣のお座敷の障子を全部開けると、10畳がプラスされた事になり、
爽快感抜群です。



         冬は陽射しが奥まで入り温室のように暖か、

       夏は陽射しは全く入らず、風通しが良くて涼しい! 

        日本建築の知恵か?

        古い火縄銃も飾っているので、外国人客には人気です

表彰状

今度、社会福祉協議会の評議委員を交代することにしました。
全然自覚してませんでしたが、いつのまにか7年半も役員をしてたそうです。
それで、表彰状をいただきました。
私は「男女共同参画社会」の分野の代表と言う事でしたので、その分野に
貢献したとの主旨でした。
英語をやってる関係で、どうしても他先進国に比べた日本女性の地位の低さを認識せざるをえません。
より良い日本女性の置かれたに環境改善に、微力たりとも貢献できた事は大きな喜びでした。



じゃがいもの収穫

ワー、大きい!
始めてチャレンジしたジャガイモ栽培が、こんな収穫をもたらしてくれました。
掘る時は本当にエキサイティング!
秋から植えつける野菜は、草取りの手間が入りませんので楽ちんです。
それも気に入っている点ですが、残念な事に少々水っぽいです。
きっと、水のやり過ぎなのでは。



2010年12月3日金曜日

シリアからのお土産

ナズムルさんがシリアにちょっと里帰りをされました。
お姉さまにお子様が誕生されたとの事で、おめでたい里帰りだったようです。
思いもかけず、お土産をいただきました。
純粋なローズウオーターとローリエです。
日本ではとても高いローズウオーターをこんなにたくさん戴いて、本当に嬉しいです。
蓋を開けるとほのかなバラの香りに包まれました。
シリアでは食用に使うのが主流だそうです。
ローリエをお風呂に使うそうですから、日本とちょっと逆の感じですね。

とにかく色々と楽しめそうで、心ときめいています。

白い花びらが落ちて…

これも私のお気に入りの老木です。
山茶花だとは思いますが、少し変わっています。
花びらが大きくて、深い緑の苔の上に落ちると、緑と白のコントラストが
実に美しいのです。
また円形に剪定してありますので、落ちた花弁も円形になっているんです。
この家の先人達も、この美しさを楽しむために、この木をここに植えたのでしょうか?
丸く散った白い花弁が、深遠なる気持にさせてくれる一瞬です。


秋の菊地渓谷

やっと車の免許が取れたナズムルさんは、「どこへでも行きたい」モードなのです。しかし、今までがどこにも遠出をした事が無く、「どこへ行ったら良いか解からない」状態です。
そこで、「もしも宜しければ御同行願えますか」との、美しい家族愛のほとばしるお願いに、ついつい「YES]と答えてしまった私でした。
まず、秋たけなわの菊地渓谷へ御案内しました。
あいにく紅葉には少し遅すぎましたが、「お出かけ」自体が楽しいらしく、
奥さんも娘さんもとても楽しまれていた御様子でした。
次回はどこへ御一緒しようかな?