私の英語スクールで講師をしていただいている、アフリカ出身のチケ先生は日本に来てまだ1年足らずです。日本語も奥様から優しく手ほどきを受けられている御様子ですが、まだまだ大変そうです。
そんなチケさんには、日本ならではの信じられないような事が時々起こるのだそうです。
今日はそんなチケさんの「日本体験談」のひとつを御紹介させていただきます。
私)チケさん、日本語のほうはいかがですか?
奥さんとは日本語で会話されてるんですか?
チケ)いいえ、奥さんは英語ができますから、いつも英語です。だから奥さんはますます英語が上手になってるのに、私はなかなか日本語を使う機会がなくて、全然上達してません、ちょっと不公平ですよね。(笑(^O^))
私)そうですか。日本語って、ひとつの事を表現するのにも2つか3つぐらいの異なる表現がありますから、覚えるのも大変でしょう?
チケ)そうなんですよ!例えば出身国を尋ねる時に、僕の奥さんは「どこの国からですか?」と教えてくれたので、それをしっかり覚えてたのです。でも実際は、「お国はどちらからですか?」とか「ご出身はどちらですか?」とかも多いです。その度に、「すみません、日本語わかりません」と答えてます。
(笑^O^)
私)そうでしょうねー、でもアフリカ出身の方は少ないですから、チケさんには皆さん興味を持たれるでしょうね。
チケ)(ちょっと照れくさそうに)そうみたいです。 先日もバスの中で凄いことがありました。
私)へー、何があったんですか?
チケ)僕は八代に住んでますが、最近は寒いので駅まで行くのに、町の巡回バスを使ってるんです。
先日もそのバスに乗ってて、僕は立ってたんですが、後ろからジャケットをしきりに引っ張る人がいたんです。
「何だろう」と思って後ろを振り返ると、あるお婆ちゃんが何か言いながら、紙の束のような物をくれたんです。
私は日本語が解りませんから、何を言われてるのかさっぱり分からず、下さった物を見ました。そしたら、何とその巡回バスのチケットの束ではありませんか!
驚いて返そうとしましたが、お婆ちゃんはニコニコ笑って、受け取ってくれません。何か言いながら、ジェスチャーで「あげる、あげる」と言われてました。
本当に意外なことで、思わず何度も何度もお辞儀をしてお礼を言ってしまいました。
バスに乗ってる他の皆さんもそれを見ていて、ちょっと笑ってましたよ。(笑(*゚▽゚*)
私)それは凄いですねー、でもそのお婆ちゃんは偉いですね!とても勇気ある行動ですねー。
チケ)後で調べてみると15回分のバスチケットがありました!
感動すると同時に驚きでした。僕がもしアメリカに住んでたら、こんなことは絶対に起こりませんよ!
私)私も色んな国に行ったことがありますが、そんな事は一度も起きたことはありません。
きっとそれが日本の良い点、素晴らしい点の一つと言えるのだと思います。
今後は日本の経済状況も厳しさを増しそうですが、そんな素晴らしい事が時々起こる国であり続けて欲しいですね。
To be honest with you, i had been favored through one way or another in this country especially here in Kumamoto. Kumamoto people are exceptional and wonderful Japanese people.
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