2014年10月19日日曜日

興味深いお話シリーズNo.43~「コロンブスの日」

コロンブスは、1492年の10月12日にアメリカ大陸を発見したとされています。
私達も学校では、「英雄コロンブス」のイメージで教わりましたが、「発見された側」である南米では、「英雄なんてとんでもない!」のだそうです。

このコロンブスについてのお話を、ペルー出身のDさんにお聞きしました。

D) OOさんはどうされてますか?確か彼女の誕生日は10月12日だったと思いますが・・

私)あー、OOさんは月曜日の夜に来られていて、お元気ですよ。英語もグンと上達されて、頑張られてます。
でも、誕生日まで覚えているんですね、さすが記憶力抜群ですね(^-^)

D)いやー、そういう訳ではないんですが、コロンブスがアメリカ大陸を発見した日が10月12日で同じですので、覚えてたんですよ。

私)そうだったんですね!でも、ペルーや南米諸国からすれば、
「発見ではない」のではありませんか?

D)そうなんですよ!私達の南米には1万年ぐらい前から人類が住んでいて、アステカやインカ等の高度な文明が栄えていたんです。
そこに、インドを目指していたコロンブスが「出くわした」に過ぎないんです。

私)コロンブスはインドを目指していたそうですね。実際はアメリカだったのに、そこをインドと思い込んだとか。

D)そうです。今のドミニカに到着して、そこをインドと思ったそうです。
しかし、コロンブスがそこに到着してしまったのが、南米の不幸の始まりでした。

私)私もペルーに行ったことがありますが、インカの王様は「未知の世界から友達がやって来た」という感じで、とても好意的に迎えたそうですね。

D)その通りです。それなのにスペインは、金銀を搾取し、大量虐殺をし、奴隷にし、レイプし、梅毒等の病気を移し、宗教も強制的に変えてしまいました。
また、アフリカから黒人奴隷を連れて来て使い、中国からも奴隷を連れて来たんです。

私)中国からもですか?

D)そうです。結構たくさん連れて来たようです。でも悲しいのが、
ついこの前まで、私達南米人も「コロンブスの日」は「英雄コロンブスがアメリカ大陸を発見した日」として、お祝いをしていたことです。
言わば、そう教育されいたわけです。
はっきりした年数は分かりませんが、ペルーも約20年ぐらい前までは「コロンブスの日」をお祝いしてました。

私)では、今はお祝いされてないんですね。

D)もちろんですよ。その日は「原住民の日」としてお祝いしてます。これは今は南米の殆どの国がそうしています。アメリカでさえも、多くの州が、コロンブスではなく「原住民の日」としてお祝いしてます。

私)それは知りませんでした。

D)もうひとつ、スペインが南米諸国にもたらした悪習があります。

私)それは何ですか?

D)シエスタです。御存知のように、スペインではお昼時にランチをしに家へ帰って、何時間も休む習慣がありますね。
スペインに何百年も支配されていたペルーにも同じ習慣があります。

私)お昼休みは何時間ぐらいなんですか?

D)典型的な例で言いますと、朝8時30分から仕事を始め、12時~1時がランチタイム、その後2~3時間がお昼休み(シエスタ)です。そして、午後の仕事を始めて5時には終わります。
一日に何時間も働いてませんよね。

私)そんなに休むんですか!?

D)えー、もちろん発生の地であるスペインも同じです。経済が破綻しそうになるのも分かりますよね。ペルー経済もさっぱり奮いません。このシエスタも大きな原因でしょう。

私)でも、お昼寝好きな人には天国ですね。(´∀`)


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