2015年3月22日日曜日

興味深いお話シリーズNo.46~「ブルガリアでは考えられない、日本の携帯電話事情」

私はまだ、”ガラ携”を使っています。
タブレットも持ってますので、何も不便は感じません。でも、そろそろスマホにしようかとも考えています・・
そんな事をブルガリア出身のカメリアさん&御主人のネッドさんとお話していましたら、
「日本の携帯電話の更新契約には驚いた」との発言がありました。
その時の会話の一部をご紹介いたしましょう。

ネッド)日本の車は殆ど全てがオートマで、慣れないとちょっと運転が難しそうです。ブルガリアやEUでは、まだマニュアルが主流なんです。

私)そうですよね。3年ほど前にイギリスに行った時に、レンタカーを借りましたが、イギリスでもマニュアルが殆どで、オートマ車は少なくて料金も高かったですよ。
日本は技術革新というか、何でもモデルチェンジがとても速くて、私たち消費者は無理に買わされている様に感じる事も多いんです。

ネッド) そうですか。でも、携帯電話に関しましては、ブルガリアでは皆スマホを使ってますよ。”ガラ携”は無いです。

私)えっ、そうなんですか?それは知りませんでした。 どうですか、お二人とも日本のスマホを持っていらっしゃいますが、日本のスマホは高いでしょう?

カメリア)そうですねー、私達のスマホは40000円ぐらいだったんですが、ブルガリアよりも約10%ほど高かったですね。
でも、契約の時に驚きました!

いつも電話機とSIMカードがセットになっていて、電話機だけもSIMカードだけも買えないんですね!
そして、2年契約が自動更新になっていて、途中で解約しようものなら、高額の解約金を払わないといけないんですね!

私)そうなんですよ。私達日本人はブツブツ言いながらも、慣されてるところもありますが・・・EUではどうですか?

カメリア)ブルガリアでもEUでも、1年から2年契約を結びますが、いつでも解約して良いことになっています。解約金のようなのは一切ありません。
電話機自体もローンで払っているのなら、その電話機だけの分を払えばいいです。そしてSIMカードだけも買えます。

いよいよ契約が切れる時期になると、お客様を逃がさないように「更新お願いします。当社と更新されますと、通話料無料のサービスがあります」等の勧誘がすごいです。
お客様も自由に次の会社を選びます。

ネッド)僕なんか「更新されましたら、通話料無料のサービスをします」と言うので、「日本に住むことになりますが、いいですか?」と言ったら、その後は勧誘の電話がかからなくなりました(笑^O^)

私)(笑)面白いですね!それはいつごろから、そのようなシステムにったのでしょうか?

ネッド)EUでも10年ぐらい前までは、日本のような感じでした。
でもそれは、「更新に行けない人」、また「契約期限を忘れやすい高齢者」への虐待とみなされました。
その後法律が変わり、「更新に出向かなくてはいけない」とか「自動更新をする」ような契約は、法律違反となりました。

私)それは素晴らしいですね! でも、もし更新を忘れちゃったらどうなるのでしょうか?

ネッド)その時は、ひと月単位で電話がかかってきます。
「来月からの更新はいかがでしょうか?」といった感じです。

私)いいですね。とても消費者優先の立場に立っていますよねー。たぶん電話会社同士の競争が激しいのではないですか?

カメリア)はい、そうです。電話会社は大小合わせて7~8社ありますから、競争激しいですよ。
でも、消費者にとっては選択肢が多いわけですから、その方が良いと思います。

私)日本では、電話は長い間NTTの独占市場でしたから、まだまだです。
それでも今は、ソフトバンクやAU等の電話会社が頑張ってますので、昔と比べたら競合せざるを得ず、状況はずっと良くなっていると思います。
消費者もその分、選択肢が広がっているとは言えますが、まだまだです。
とにかく、通信も電気もエネルギーも、日本も早く市場開放して自由競争の時代になって欲しいです。

今日は貴重なお話、ありがとうございました。



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