先日、ブルガリア出身のカメリアさんとお話していた時に、偶然にもそんな仕事環境が話題になりました。
羨ましいほどに労働条件の整備が進んでいるEUの様子を、紹介させていただきます。
私)日本では今、男性中心の長時間労働が見直されようとしています。私のスクールでも大企業にお勤めの男性の方達が、
たくさん来られていますが、帰宅時間は午後10時とか言われる方も多いです。
その点、ブルガリアでは男性ももっと早く帰宅されていることと思いますが、いかがでしょうか?
カメ)はい、私も生徒さんが「ランチも夕食も会社です」とか言われる時は、本当に驚いてしまいます。ブルガリアはEUに加盟していますが、EUではそんな事は考えられません!
私)そうでしょうねー。私も約25年前にイギリス留学した時にホームステイしましたが、旦那さんが毎日6時位までには帰って来ていました。
そして子供と遊んだり、奥さんと一緒に夕食を作ったりと、とても充実した家庭生活の様子でしたよ。
国民性と言ってしまえばそれまでですが、長時間労働がない、その背景にはいったい何があるのでしょうか?
カメ)やはり法律が違うと思います。
まず、労働時間は午前9時から午後5時までで、週に40~42時間と厳しく定められています。
その間の労働時間内に起きた事故補償は、会社が自分で保険金を払っている、民間の保険会社が補償します。
私)エッ、国は関係ないのですか?日本では国の「労災」というのがありますが。
カメ)はい、国は全く関係ないです。保険はそれぞれの会社が民間の保険会社に払います。それで、保険の掛け金は9:00~5:00までの労働時間が基準になっています。
例えば午後8時まで残業があって、帰宅途中に事故に合ったとします。そしたら、その保険会社からは何も補償はありません。
私)それは大変ですね。では、どうしても残業が必要な会社はどうなるのでしょうか?
カメ)午後5時以降の別の保険に入らないといけません。でも通常は掛金が倍になります。だから、殆どの会社は従業員に5時になったら、早く帰宅して欲しいんです。
私)なるほど、そういう事なんですねー
でも、法律に違反して残業させたりしている会社もあるのではないでしょうか?
カメ)確かにそういう事もあるかも知れませんが、国の調査機関が厳しくチェックしています。そして1回目、2回目の警告ごとに、罰金がとても高くなります。3回目の警告を受けると、しばらく営業停止を言い渡されます。
私)そんなに厳しいんですね!
カメ)そうです。「残業を頻繁にさせるぐらいなら、もっと従業員を増やしなさい」ということなんです。
私)なるほど・・ワークシェアリングも進むはずですね。
日本では非正規雇用が4割近くに達し、何の保障もない事が問題視されていますが、EUではいかがですか?
カメ)非正規職員も正規職員も、全く同じ待遇と保障です。
また、看護師などの夜勤がある場合は、週に2夜勤務を超えないこと、夜勤の前日と後日は勤務させない事などが厳しく定められています。それを違反したら、高い罰金が科せられます。
私)お話を聞いていて、やはり民主主義の進んだ国は違うなあー、民のパワーが強いなーと感心させられます。
日本男性も毎日早く帰宅できる・・・そんな時代が早く来ると、女性の社会進出もグンと進むことでしょう。
今日はありがとうございました。
★ドキュメンタリー映画・自主上映会のお知らせ
震災後5年の特別企画・・・ある弁護士が私財を投じて作った
日本原発の全て!
お一人でも多くの方に見ていただきたいです
●日時:2016年 2月28日(日)
午前10:00~ &午後2:00~
●会場:菊陽 杉並木公園(さんさん公園)管理棟会議室
●料金:前売り 一般 800円(当日1000円)
中・高生 500円(当日700円)
*収益金は、福島の子供達 保養資金に寄付
*前売り券あります
●主催:「日本と原発」上映委員会in 菊陽
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