2月のある日、夫は古いトラクターの登録抹消をすべく、 町役場の税務課に出向いた。
すると、「これは大型トラクターで特殊車両になりますので、 ここではできません。市内の陸運局に行ってください。
この説明書にもそう書いてありますでしょ。」と、 その税務課の職員は、説明書の「 白色プレート車両の登録抹消証明書は陸運局へ・・」 と書いてある箇所を
指さしながら言った。
それを聞いた夫は、さっそく陸運局へと向かった。
車でおよそ25分ぐらいで陸運局に着き、 さっそく担当部署でナンバープレートを出すと、
「大型トラクターは数年前から車検不要になってますよね。 その前の車検証があれば抹消できますが、 無ければ紛失届が必要です。
その際は、実印と印鑑登録証明書が必要です。」と告げられた。
「はーっ!? そんなこと、役場から教えてくれませんでしたけど!」 と驚く夫に、その担当者は、町役場の説明書の1か所を指しながら、 静かに言った。
「ほら、ここに書いてあるでしょう。きっと、 その役場の方は御存じなかったのでしょうねー」
「じゃ、また菊陽にトンボ返りか・・50分はかかるなー・・ あーあ!」と困っていると、
「印鑑証明書でしたら、 マイナンバーカードをお持ちならすぐそこのコンビニで取れますよ !」と、
その担当者は微笑みながら地図を出して、 慣れた感じで近くのコンビニの場所を教えてくれた。
これを聞いた夫は、 常にマイナンバーカードを携帯していること、 菊陽町でも2月から「コンビニ交付」を始まったことをとっさに思い出し、本当に救われた思いがしたそうだ。
(熊本市にいても菊陽町の証明書がコンビニで取れるのだ! 往復50分の無駄も省ける!あー、助かった!)
さっそく近くのコンビニで印鑑証明証をゲットし、 無事にトラクターの「登録抹消証明書」を手にすることができた。
そして、それをその足で町役場の税務課に提出した。
事情を説明された町役場の担当者は平謝りだったことは、 言うまでもないだろう。
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