従兄弟の結婚式に出席のため、久しぶりに故郷のプエルトリコ,そしてアメリカに一時帰国されていたセバスチャンさんと、3週間ぶりにお会いしました。
約1年半ぶりの故郷はいかがだったのでしょうか、お話を伺いました。
私)久しぶりの帰国で、楽しい時間を過ごされてきたことでしょう。
セバ) ええ、とても楽しかったんですが疲れました。日本に帰えって来る時は、待ち時間も合わせて24時間ぐらいかかったんですよ!
まだ時差ボケで、夜は午前3時ぐらいまで目が冴えてるし、お昼の今頃の時間帯はどうしようもなく眠たくなります!
私)私も経験がありますが、元の日本の時間帯に体がもどるまで、アメリカからだと1週間ぐらいかかりますよね。
どうですか?
日本に長く住まれてますので、向こうに帰ると「逆カルチャーショック」を受けませんでしたか?
セバ)はい、そうなんです!プエルトリコは輝く太陽、美味しいフルーツ、陽気な人達と、良い点はたくさんあるんですが、以前より治安が悪く、よりバイオレントになって来ています。
私)それは怖いですね。
セバ)例を言いますと、飛行場に着いた時は祖父が車で迎えに来てくれたんですが、家に帰る時に赤信号で祖父が車を止めずにそのまま走ったんです。
びっくりして、「なぜ赤信号なのに止まらなかったの?」と尋ねると、
「赤信号で止まって待っている間に襲われるんだよ。ギャングが信号の近くに潜んでいて、信号停止をした車を襲うのが、日常的に起きているんだよ。」と、平然としてました。
私)そんなに危ないんですか!?
セバ)経済状況が悪く、失業率も高いし、社会の歯車全体がおかしくなってるんです。
これはアメリカ本土も同じの様です。
また、メキシコやペルー等の南米諸国も同じ状況です。
私の叔父がベネズエラに住んでますが、ある日次のようなことが起こったそうです。
ちょっとしたスピード違反で警察に捕まったことがあって、もちろん警察がやって来ました。
男女二人の警察だったそうです。
叔父に色々尋問しながら、車の中を調べたり、バッグの中も調べたそうです。
そして、
「このサングラスはなかなかいいね。」
「このシャツもなかなか洒落てるねー」
とか言うんだそうです。
それは暗に、「これをくれたら見逃してやるよ」と言ってるのが明白だったそうです。
叔父としては、当然その品物を与えて見逃してもらったそうです。
叔父は正義感の強いほうなんですが、皆がやっていることなので、しない方が馬鹿らしいと思うようになって来たと言ってました。
やはり、社会の歯車はそうやっておかしくなって行くんですね。
私)警察が賄賂で動くようになったら、世も終わりですよね。
日本は警察も含め公務員の給料が良いからでしょうか、そういった賄賂がまかり通ることは今のところ、ない様です。
公務員の給与が会社員と比べてけっこう低かった時代もありましたが、警察やお役人が賄賂で動くことは割と少なかったと、ある本で読んだことがあります。
そういった面では日本人は清廉さがあるといいますか、言わば武士道が残ってるんでしょうか。
これからもそうあって欲しいですね。
セバ)私もそう思います。あの大地震の後の秩序ある人々の行動は、世界の賞賛を浴びました。
公僕である公務員が賄賂で動くような国になって欲しくないです。
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