時々、無性に自分の意見を発したい時ってありますよね。
そういう時には、新聞の読者欄に投稿するのも、ひとつの手段です。
昨年から朝日新聞を購読していますので、私の場合はその「声」欄に投稿しています。
しかし、全国版だけあって、なかなか紙面に出てきません(*^_^*)
そこでこれから、このブログにも同じ原稿をアップすることにしました。
だって、新聞社にとっては「取るに足らない声」であっても、私自身にとっては「ぜひとも聞いて欲しい声」なんですもの(*^_^*)
(採用された原稿もあります)
***胸にシコリが・・・***(2011/1/4)
2010年も数日を残すだけとなったある晩であった。
大掃除で疲れた身体を癒すべく、ゆっくりと入浴タイムを取った私は何気なく胸の辺りに手を当てた。
すると、左胸の上部に豆粒大のシコリがあるではないか!
硬くはないが柔らかくもなく、指に下でコロリと動く感じで、何とも不気味であった。
案の定その晩は寝つきが悪く、乳がんを患った友人や知人の顔が浮かんでは消え、心地良い疲労がもたらす筈であった快眠は、一転して悪夢にうなされる夜となってしまった。
「大したことないよ」と言う夫は元から信用にならず、勇気を振り絞って、年明け一番で「乳腺外来」を受診した。
最悪の結果を覚悟して望んだ診察は、
「…これは…脂肪の塊ですね…」と少し笑ったような先生の顔であった。
恥ずかしいようで、気抜けしたような一瞬だったが、その結果は何にも増してありがたく感じられた。
「もしや癌では?いや大丈夫」と自分に言い聞かせて、病院に行くのを先延ばしにする人が多く、手遅れになるケースも間々あるようだ。勇気を出して、思い切って一日でも早く病院を訪れて、私のように「安堵」を得るか、またもしも癌の場合でも早期発見で治癒し易い幸運な結果を招いて
欲しいと強く思う。
***** 就職戦線の冷たき思い出 ******* 2011/1/18
「今年の就職内定率は過去最低」の文字があちこちで目に付く。
内定をもらってない新卒者あるいは既卒者、またその人達の家族に取っては、今冬の異例な寒さはひとしお身に染みている事だろう。
そして、この厳しい就職状況のニュースは、即座に私を40数年前の辛い記憶へと引き戻すのである。
私が大学を出た昭和52年頃は、第一次オイルショックの後で景気が後退していた局面で雇用も縮小し、なかなかの就職難であった。
しかしそんな事よりも何よりも辛かったのは、
「女性は早く嫁いで家庭に入るが一番の幸せ」
という概念が行き渡っていて、
「大卒は早く嫁ぎ先を見つけないと行き遅れる」
と言った様な風潮が強く、面接する企業側も女性にはさほど期待してなく、「男性のみ募集」との求人も幅を利かせていた。
結局、県庁のアルバイトをしばらくすることになった私に反して、私より成績の悪かった中学の同級生の男の子達は、しごく当然の如く正規の就職をして行った。
極端に言えば、「社会は女性の能力を必要としてなく、妻や母としての役割しか要らないのか」と思ったほどである。
そして、
「ではいったい何のため、あんな辛い受験勉強をして大学に入ったのか」
と自己否定的になったりもしたものである。
あれから45年、日本にも「男女雇用機会均等法」がある。
今は女性にも男性にも、能力を公平に評価する社会になっているのだろうか?
そう願うのみである。
****病院によってこんなにも違う***** (2011/2/13)
ある日、夫の腰に激痛が走りどうにも我慢できず、ある個人病院の整形外科を受診した。
「これはヘルニアですが、腰部脊柱間狭窄症も見られます。運動機能も障害が出てきてますし、悪くなる一方ですから、早めに手術される事をお勧めします」
担当の医師からそのような厳しい検査結果を聞かされた夫は、相当のショックで頭が空白になり、勧められるまますぐに手術の予約をして来た。
それ以来心配で夜も良く眠れない夫に、ストップをかけたのは夫の姉であった。
「あそこの病院はすぐ手術をするとの悪い噂が立っているよ。もうひとつ別の病院に行ってみたほうが良くない?」
そう言えばセカンドオピニオンとしても、もうひとつ別の病院で検査を受けてみるべきだという事になり、ある公的な医療機関を受診した。
そしたら、「これは完全にではありませんが、ある程度まで自然回復すると思いますよ。こんな軽いのまで手術してたら、
私なんか忙しくて身が持ちませんよ。そこは病院としての色々な事情があって、手術を勧められたんでしょう。」
と言われたそうだ。
夫がホッと胸をなでおろしたのは言うまでもない。
そして、薬とコルセット&安静を心がけて1週間が経った。
おかげで症状もだいぶ改善して来ているようだ。
でも、病院の経営事情で手術を勧められる時代なのか…
ちょっと背筋も寒くなるような経験だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿
どうぞお気軽にご感想なり、ご意見なりを
お聞かせくださいませ。