2014年5月29日木曜日

キャノン 由布院保養所で親孝行


どういう訳か、私と違って親孝行の弟は、母を何度も会社の保養所に招待してくれる。84歳になる母は、杖をつきながらもゆっくりと歩けるので、今のところ弟の好意に応えることができるのも、有難い。
そして、母の旅には一人娘の私が欠かせないらしく、臨時の「旅行ヘルパー」として、嬉しい参加をさせていただいている。


列車の旅が好きな母と娘



まず「鉄輪温泉」で、温泉と今人気の蒸し料理を楽しんだ

そこには、10人程のイラン人のグループがいて、話しかけてみた。
JAICAの招きで「自然エネルギー」の視察に来られた政府職員のグループだった。
「私も自宅の屋根にソーラーパネルを付けてます」と言ったところ、凄い興味を持たれた様で、
「コストは?」「利益は?」「蓄電は?」などの質問が矢継ぎ早に。
「イランでも太陽光発電を開発したい」とのことで、楽しい会話が弾んだハプニングとなった。


ビュースポットでの一枚






この保養所「あさぎり館」は、本当にアーティスティック!先ず、大分の豊富な「竹」を使ったこのデザインはには思わず、「美しい!」と感嘆してしまう。





10室ほどの客室は、全室が「離れ」になっていて、全部スイートルーム。今回のお部屋はリビング、和室、ベッドルームと凄い広さに圧倒された。家具ももちろん部屋に合わせてデザインしてあり、曲線の多い設計で、「癒し」感もひときわであった。


広いバルコニーからは、シジュウカラ、ホトトギス、ウグイス、ホオジロ、キジ等の野鳥のオーケストラが響き、すぐそこに鳥達がいるような近さでさえずっていた。




限られた客数だからだろう、ここの夕食の創作料理は逸品のオンパレードだ。
シェフが腕を振るう料理は、アートな食器で運ばれる。
ここに来る時だけは、カロリーを気にしない私である(*^_^*)








随所に施された、こだわりのアートインテリアに酔いしれる間に、森の静寂に包まれた夜の帳が降りて行く。
母が「極楽、極楽、ありがとう」とつぶやいた。
弟も満足げの笑みを浮かべていた。

2014年5月24日土曜日

エッセイ集ができた!



昨年からのプロジェクト「トラベルエッセイ集」の冊子本を作る」が、完了した。
今までHPにアップしていた旅エッセイから、地域にバラエティを持たせ、印象の深かった旅を5話選び、再編集してまとめた。
印刷はオンラインで注文したが、「右とじ」と「左とじ」を間違えたために、悲惨なことに(◎-◎;)!!
それを地域の小さな印刷所で、作り直してもらいやっと完成した!(ちょっとコストもアップ(*^_^*)

今、近しい方達に差し上げているが、反応は上々である。
この類のものは自己満足の世界なのだが、それにお付き合いして下さるその方達に感謝!(^_^)





I got a tablet !



「タブレットにしようか、スマホにしょうか・・・」と迷い続けて1年以上(^-^)

結局、タブレットにした。
ルーターの持ち運びもいらず、欲しかった英英辞典、電子書籍、ナビ、中国株情報、株取引(実はこれが最も大事!)もどこでも
できて大満足。
それにUTUBE、テレビ・・・と用途は無限大の様相!

でも、忘れまい
静寂の中の読書でページをめくる時のときめき
日記と静かに語り合う時間
自然音に耳を傾け、そよ風を感じながらの散策

そんなアナログの世界を


2014年5月18日日曜日

興味深いお話No.39~ナイジェリアの少女拉致事件

ナイジェリアで200人を超える少女達が一晩のうちに拉致されました。
「ボコ ハラム」と言うイスラム過激派の犯行です。
今も少女達の安全が心配されますが、詳しいお話をナイジェリア出身のチケさんにお聞きしました。

私)200人を超える少女達が拉致されて、もうひと月以上が経ちますが、心配ですねー。

チケ)はい、家族達の心配・悲しみは例えようがありません。

私)いったい、この「ボコ ハラム」と言う集団は何者なのでしょうか?

チケ)「ボコ ハラム」は「西洋教育は悪で禁止」という意味ですが、アルカイダと結びついているイスラム過激派グループなんです。

私)怖いですねー!それは大きなグループなのでしょうか?

チケ)はい、リーダーはナイジェリア人ですが、国境付近に拠点を置いていて、チャドやニジェール等の周辺諸国から少年兵を集めているんです。今ではとても大きなテログループとなっています。

私)やはり、貧困が招く悲劇なのでしょうか。

チケ)残念ながら、そうです。2ヶ月ぐらい前にもナイジェリアで自爆テロがありましたが、少年兵によるものでした。「神のもとへ召される」と教育するんです。そして、その少年の家族にはお金が払われます。

私)先日、アカデミー賞を取ったアメリカ映画「12years as a slave」を見たんですが、それにも少年兵達が出てきて、「家族のために」、「神に使える」と言う思想が基盤にあって、残酷な事も平気でするんです、悲惨でした。

チケ)そうですか。今回の事件は真夜中の2時頃に、軍隊と偽って高校の寮に侵入し、少女達を誘拐しました。少女達も、「自分達をテロから守ってくれる軍隊だ」と信じていた様です。

私)誘拐されたことが解った時は、さぞ怖かったことでしょう。でも、どうしてそんな事をするんですか?少女達を売り飛ばすためでしょうか?

チケ) 「12ドルで売るように、神のお告げがあった」とリーダーが言っていて、実際に売っているという情報も入っていますので、心配です。でも、この事件の背景には政治問題も絡んでいるんです。

私)と言いますと?

チケ)今度、少女達が襲われた村はキリスト教の村なんです。
実は、ナイジェリアでは1960年から2008年までイスラム教徒の大統領が就任していたんですが、その後の選挙でキリスト教の大統領となり、今日まで続いています。
だから「恨み」が根底にあるんです。キリスト教の政府をかく乱し、弱体化させたいのです。

私)ナイジェリアでは、イスラム教徒とキリスト教徒の割合はどれぐらいですか?

チケ)フィフティ・フィフティです。だから、これからも色々な紛争が続きそうです。

私)そうですねー、ところでアメリカも軍隊を派遣して、少女達の奪還に動いているようですが。

チケ)アメリカだけでなく、中国、イギリス、フランスも軍隊を派遣していますよ。
ナイジェリアにはあらゆる天然資源があり、言わば宝の山が眠っているんです。
また経済成長も著しいですから、今度の事件に貢献することで何らかの足がかりを掴み、その宝の山の分け前にありつきたい、と言うのもあると思いますよ。

私)確かに、世界史を紐解いてみても、それは言えますね。何はともあれ、一日も早く、少女達が家族の元へ帰れますように祈ってます。


2014年5月16日金曜日

ロサンゼルスとスカイプ交流~「国際交流クラブ」

久しぶりに「国際交流クラブ」の行事をしました。
今回はロサンゼルスにお住まいの「鶴亀さん」との、スカイプを通しての交流です。

時差をものともしないビデオ会話の威力に、改めて感心した人も多かったようです。



「ハーモニカ隊」の皆さんの演奏に合わせて、鶴亀さんはロスで、
私達はここ菊陽町の会場で合唱しました。「茶摘み」「夏は来ぬ」「火の国旅情」・・・等の、鶴亀さんと同年代のハーモニカ隊メンバーさん達の選曲は、日本の美を再認識させる曲ばかりでした。

 

皆さん達の演奏と歌は、そのままリアルタイムでロスに伝わります。



演奏の後は、いよいよ鶴亀さんのトークが始まりました。皆さん、熱心に耳を傾けておられました。



鶴亀さんのお話で印象的だった事

●アメリカの良い点 

* フランクに意見を交換できる。会社の上司にも新アイデアをドンドン提供できるので、若い優秀な労働力が育ち、会社のためにも、ひいてはアメリカ全体のためにも良い。

*キリスト教の影響でボランティアの歴史が長く、殆どの人が何らかのボランティアをやっている。また、その活動が社会でもきちんと評価され、子供は学校の成績評価にも反映する。また、それで社会の生産性も上がるので、実際の数字には現れないが、もし現れたらGDPはもっと高いと思う。

*「寄付金」の歴史も長く、個人の税金の1割は自分で判断して、どこかに寄付してよいし、それが控除されるシステムになっている。寄付をすることはお金持ちの役目であり、寄付によって社会的評価も上がる。

●日本の良い点

*謙譲の精神、和を尊ぶ文化性は、四季の変化がある豊かな自然と共に、暮らしやすい社会を実現している

*豊かな食生活、また生鮮食品が豊富にあり、アメリカのように買いだめや冷凍食品に依存しなくてよい。

*高品質を求める研究心、それの結果としての技術性、細やかなサービス精神などは群を抜いて秀でている。







Thank you for attending, everyone !


2014年5月14日水曜日

この本は良かったNo.9~「弱者はゴネて、あがいて、生き残れ」


「世に、こんなにも悲惨な子供時代を送った人がいるのだろうか」と思わせるほどの実話で始まっている。

父母から絶え間なく暴力を受け、小5の時には親から捨てられる。高校は中退となり、だんだんと人生が奈落の底に沈んで行った。しかし、どうにかして這い上がりたい・・・そんな気持ちが、中学卒でも受験できた法律界に挑むことで、一筋の光が指すようになる。

この本を読み終えた時に私は、「こんな辛い経験をしてくれたのは、私達皆のためだったかもしれない、そしてそこから立派に這い上がってくれた事が、どれほど多くの人に勇気と希望をあたえるだろうか」と、心から拍手を贈りたい気持ちになった。



2014年5月12日月曜日

新聞に投稿 No.4 

テニスから帰ってくると、今日の「熊日新聞」が待っていた。
私は朝日新聞を購読中だが、時折り、熊日新聞の販売所の方が来られて、
「まだ朝日ですか?」と言われては、その日の新聞を置いていかれるのである。

また、時々「読者の欄」に投稿しているが、それが掲載された時には、このように切り貼りしラミネートカバーまでして、届けてくださるのである。

今回の投稿はひと月ほど前に出したものだが、あまり良い出来ではなかったので、出した本人もすっかり忘れていた。
そうは言ってもやはり、自分の書いたものが新聞に載るのは,本当に嬉しいものである。

でも、その販売員には悪いが、「天声人語」のファンである私は、今しばらくは熊日に帰れそうにない。



2014年5月10日土曜日

この本は良かったNo.8~「浮雲」

町の図書館で、「九州を舞台とした小説」の特設コーナーを目にしました。
「屋久島」が最後の舞台になっていますが、屋久島に行ったことがあるのも手伝って、興味をそそられ読んでみることにしました。

そしたら、
私の生まれる前年に出版された本なのに、何と新鮮なのでしょう!
物語に出てくる主人公(女性)の置かれた立場は、現代でもさほど変わってない様にも感じたのです。もちろん選択肢は現代が増えているものの、根底に流れる孤独感や経済的苦悩等は現代もほぼ同じと言えることに驚きました。
また、そんな苦しい中でも希望と勇気を持って、人生を切り開く主人公・・・それは林芙美子自身の姿だったのかも知れません。


林芙美子の未発表の詩の全文が見つかったのは、つい数年前でしたね。
私もこの詩は大好きで、特に最後の言葉が夢を運んでくれます。


 風も吹くなり

 雲も光るなり
 生きてゐる幸福(しあわせ)は
 波間の鷗のごとく

 漂渺とたゞよひ

 生きてゐる幸福は

 あなたも知ってゐる

 私もよく知ってゐる

 花のいのちはみじかくて

 苦しきことのみ多かれど

 風も吹くなり

 雲も光るなり

2014年5月6日火曜日

ガーデンランチ


GW最後の日、姪が遊びに来ました。
せっかくですので、マイ ハズバンドが腕によりをかけて、ランチを作りました。
そして、気持ち良い天気に誘われて、大きな柿の木の下にテーブルをセッティング。

風と太陽と鳥の声、そして美味しいご馳走と、この上もないコンビネーションで
至福のひとときを過ごしました。



広い芝生は、やっぱり気持ちいい!

ワオー! 今日のメニューは・・・ナポリタン スパゲティ、 玉ねぎとレタスのサラダ(自家製の野菜)、ワカメのスープ、ガーリックトースト
特にナポリタンは、上々の出来で夫も満足の様子でした。










デザートは、自宅の庭から採れた「野いちご」のジャムを使ったパイ
これも思わず「う~ん!」と感心してしまった出来でした

パイには何と言っても紅茶です。今日の紅茶は「LADY GRAY」  香り高い紅茶に満足

2014年5月5日月曜日

興味深いお話シリーズNo.38~日本の技術で、イランのウルミア湖の再生を

今回は、イラン出身のハミッドさんに、JAICAの活動とその裏話をお聞きしました。

ハミッド)今度、日本のJAICA(国際協力機構)がイランとの新しいプロジェクトにサインしましたよ。

私)そうなんですか?で、どんなプロジェクトなのですか?

ハミッド)イランでは深刻な水不足が続いてまして、北西部にある大きな湖「ウルミア湖」が枯渇しようとしているんです。
この大きな湖は、ペリカンやフラミンゴの中継地でもあり、枯渇を防ぐのはとっても大事なことなんです。

私)そうですよねー。やはり「雨不足」が原因なのでしょうか?

ハミッド)そうなんです。地球温暖化の影響で、ここ数年の雨量が極端に減ってます。それと、多すぎるダム、またウルミア湖に高速道路が架けられたこと等も原因と言われてます。

私)そうですか。でも、日本は湖の枯渇を防ぐ技術とか、持ってるんでしょうか?

ハミッド)私もよく知りませんが、専門家も何人かおられて、研究成果もあげられてる様ですよ。
また、これまでの日本のJAICAの仕事には、イランは本当に満足しているし、信頼していますから。

私)イランでは、JAICAはどんな仕事をして来たんでしょうか?

ハミッド)イランでは空気汚染が深刻になった、18年前ぐらいからJAICAに協力を依頼しております。
また、イランも地震が多いですから、12年ぐらい前からは耐震技術導入でもお願いしていますよ。

私)空気汚染対策も、耐震技術も日本の得意分野と言えますからね。

ハミッド)はい。例えば、日本の技術を導入する前は、イランのガスパイプは全て金属製で柔軟性が無く、地震が起きたりするとすぐガス爆発を起こしていました。
でも、日本の技術導入でソフトパイプを使用してからは、ガス爆発がグンと減りました。

私)そういうお話を聞くと、日本人として嬉しくなります。ところで、
JAICAは他の多くの国でも海外援助をしています。アジア・アフリカでは日本の多額の資金提供で、事業を行っているようです。最近訪問して来ましたフィリピンでも、凄い資金が日本から提供されています。イランでもそうでしょうか?

ハミッド)いいえ!イランはオイルマネーがあってお金持ちですから、自国のお金で事業をやっていますよ。JAICAに凄いお金を払っていますよ。

私)そうなんですね!そういう国もあるんですね。
中東の国々は資金を持ってるんですねー。

ハミッド)はい。でも、イランはアメリカとの問題がありますから、信頼できる日本のJAICAに仕事を頼みたくても、頼むことができない場合もあるんです。

私)それはどういう事でしょうか?

ハミッド)もう5年以上も前のことになるんですが、ある日本企業がイランの要請で、産油量をあげる技術協力をしていました。でも、アメリカとの政治問題で、アメリカが日本に引き揚げるように命令して来たんです。日本には選択の余地がありませんから、直ぐに引き揚げました。

私)やはり、アメリカとの政治問題は深刻ですね。で、その後どうなったのでしょうか?

ハミッド)それで仕方なく、イランは中国に依頼しました。中国は高いお金を要求してくるし、仕事は遅いし、技術は低いし・・・で、イランは不満だらけですが仕方ありません。

私)でも、最近はアメリカとイランも歩み寄ってるみたいですね。

ハミッド)えー、そんな動きはありますが、どこまで続くのか危ぶまれる感じです。

私)今後の好転に期待したいものです。今日はありがとうございました。





2014年5月4日日曜日

曲水の宴

世継宮の「曲水の宴」を見に行って来ました。

「曲水の宴」とは、平安時代の宮中行事を今に再現する神事です。
十二単じゅうにひとえや衣冠束帯を身にまとった歌人達が曲水の周りに座し、上流より流れてくる盃が、自分の前を過ぎる前に和歌を作り、お酒をいただくというみやびな神事です。

たしか高校の古文の時間に習った記憶があり、平安の時代に思いを馳せたり、高校時代を思い出したりと、ノスタルジックな午後となりました。

熊本県で唯一の「曲水」 H22年にできたとか。



歌人のために用意された道具。モミジはお酒を飲んだ後に、盃に入れるそうだ。何とも風流


    境内では、書のパフォーマンスやお茶席などもあった。

 

歌人たちが曲水に入る



歌読みの前に、舞や世継太鼓が奉納された


いよいよ始まる

盃がスムーズに流れるように、稚児達が竹で押したりする。でもとてもスローに流れるので、これだったら歌を作る時間もあると納得。


           いよいよ歌を読む。平安時代は本当に即興で作っていたそうだ。  能力評価のひとつだったとか。



水に浮かぶ盃



2014年5月3日土曜日

フルーツが待ち遠しい


 3、4年前に植えた「成りもの」達に、やっとフルーツが期待できそうな今年の春です。
今年こそはがっかりさせないで・・・この気持ちは植物に伝わるとか。   I hope so !



何度も植え替えたために、まだ一度も実を結んだことのない「巨峰」です。やっと今年はブドウの
赤ちゃんが見えます (カワイイ!)



近くに行くと甘ーい香りが一杯です!キウイフルーツも今年は実を結んでくれるかな?



これはまだ植えて2年目のビワですが、確実にフルーツを提供してくれます。
葉っぱはもちろん、種も薬用酒を作って常飲してます。


古典に出てくる「橘の花」を思い出させてくれる、美しく、清楚で、上品な香りの温州みかん。

暮れなずむマイ ガーデンは、今日も生命のシンフォニーを静かに包む。