朝日新聞に連載されていたコラムが、とても示唆に富み,
心に残ったので、この本を読んでみた。
僧侶である著者の、深い仏教哲学から出る言葉の数々は、現代人がどうすれば心をより静かに、安らかにできるかのヒントに富んでいる、と同時に物事の本質を見極める目を養ってくれる。
私も経験があるが、SNSを通しての繋がりすぎや他人の評価が過度に気になりがちな、現代社会である。
「メールの返信が遅いだけで『嫌われてるのでは』と不安になる。・・・人はこのように目の前の現実に勝手に『妄想』を付け加え自分で自分を苦しめるもの。この妄想こそが仏道の説く『煩悩』です・・・・立ち止まって自分の内面を丁寧に見つめること。逃れようとして何か『する』のでなく、ただ内省により心を静める・・・」
のように、何か「する」ことよりも、「しない」生活で未来を開く。
とても示唆に富んだ言葉の数々が詰まっている。
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