ダージリンに来たら逃せない場所として、日の出に照らされるヒマラヤが見える展望スポット、タイガ―ヒル(Tiger Hill)がある。
標高 約2,590 m(ダージリン市街より約300m高い)所にあり、タクシーで行くことにした、というかタクシーしかないのである。または現地ツアーはあるだろうが、個人旅行としてはタクシーが好ましく、価格も手ごろだ。
カスミさんの努力で割安でタクシーが手配できた。
出発したのは朝4時と、日本の私では考えられない出発時間なのだが、そこは外国時間というか、外国では不思議と平気な私である。
気温は5度ぐらいで、寒さに身を縮めながらタクシーに乗り込むと、窓が空いている!
「すみません、寒いので窓を閉めてもらっていいですか」と夫が言うと、「窓を全部閉めると私が眠くなるんですよね~、それと暖房もありませんのでok?」との答えで、運転手の後ろに座った私の前の窓は空いたままで現地まで走った。確かに寒かったが、それより眠さが先に立ちウトウトしているうちに現地に着いた。
ヒルの上は日の出もヒマラヤも見渡せそうだ。しかしもう人、人、人でいっぱいだ!
まだ見えないヒマラヤの位置を憶測で定めてスマホを用意して、日の出を待った。
日の出が少しづつ近付くと、空に浮かんでいた雲らしき物が周囲の空の色の変化と共に、山々の形を現していった。
うすい水色からうすい黄色、そしてうすい桃色から少し濃い桃色へと変化していく。
最後には日の出に輝くヒマラヤの山々、そしてその中で最も高い
カンチェンジュンガ(世界3位の高さ)がひときわ崇高に輝いている。
また少し左に離れた向こうには、エベレストも顔を出している!