2025年11月15日土曜日

インド旅ストリー9

🌸トイトレイン
1800年代も終わり頃になると、イギリス統治下のインドのダ―ジリンは避暑地(Hill Station)として、人口も増え交通の改善が必要になった。また、茶葉産業も急拡大し効率的な輸送が急務となつていた。そんな中でヒマラヤ鉄道の建設が計画されたのだった。

歩いたりタクシーに乗ったりしていると、幅のせまいレールが町中の狭い道路の片すみの
至る所を走っている。また時には横断もしている。もちろん遮断器はない。
線路は単線で、トレインはそんなに頻繁には走らないので、人が線路の上を歩くのも全く普通のことなのは、驚きとともに微笑ましい。
ダ―ジリンは山岳地帯にある町で急勾配も多く、ヘアピンカーブなどを克服するためにループ、ジグザグ(スイッチバック)など、当時としては最先端の世界的に珍しい構造でできている。
正式に開業されたのは1881年だそうだ
そのトレインは車両や機関車が非常に小さく、山岳地形をのんびり走るため、おもちゃの汽車みたいだ とイギリス人が呼んだのが始まりで、「トイトレイン」と呼ばれ、1999年に世界遺産に登録された。

実はこのトイトレインに乗るのが今回のインド旅行の最大の目的だった。現地滞在されてるるカスミさんのご協力のおかげで実現できて本当に嬉しい。

「ポ―ポ―」とオモチャのような音の汽鳴らしながら、狭い道路の片すみを走ったり、道路を横切ったりして、蒸気でのんびり走るトイトレイン。
2連の車両は世界各地からの観光旅行者で満席だ。
しかし、どうも日本人は私達3人だけのようだ。


車窓には白くそびえるヒマラヤの山々が見えたり、みやげ物を売る露店が見えたり、谷に沿って立てられているたくさんのホテルが見えたりで、飽きることは無かった。
イギリス統治時代のダ―ジリンに思いを馳せて、時が流れて行った。













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