お祖父様が危篤との報を受け、急遽帰国されたベネズエラ出身のMさんは、日本に帰ってこられる時に大変な目に合われたそうです。
アメリカのデトロイト空港で、別室に呼ばれ質問攻め・・・結局予定していた飛行機には乗れず、デトロイトに一泊することになったそうです。
こんな驚くべき体験を語ってもらいました。
私)お祖父様が亡くなられたそうで、お悔やみ申し上げます。
M)ありがとうございます。86歳でしたが、元気に過ごしておりました。亡くなる1週間前に倒れ、家族に見守られながら、穏やかに天国に召されました。
私)そうですか・・
M)ところで、日本への帰国が何日も遅れて、スクールにも大変な迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
私)えー、生徒や保護者の皆さんも心配されてましたよ。私も電話もメールも通じなくて、「心配&腹立ち」の数日感でした(^-^)
M)本当にすみませんでした。でもどうしようもなかったんです。日本への帰りはデトロイト経由だったんですが、何とパスポートを取り上げられ、別室に拘束されたんです!
私)えー!でも飛行機を乗り換えるだけだったのに、何故ですか?
M)私にも分かりません。たぶんベネズエラはここ数年、アメリカと敵対してまして、それが主な理由かと思います。
でも、今まで何回かベネズエラに帰ってますが、こんな事は始めてでした!
私)デトロイトに着いたのは、1月7日だったのでしょう?
フランスでのテロのすぐ後でしたから、入国管理が一層厳しくなっていたことも考えられますねー
M)そうですねー。別室に移された後、まるで私がテロリストであるかのような態度で、微に入り細に入り、尋問されました。
私)どんな事を聞かれたのですか?
M)「日本で何をしているのか」、「収入はどれだけか」
「なぜベネズエラに帰ったのか」「韓国、台湾、色々な所に行っているが何をしに行ったのか?」
そんな細かい事を、犯人に対するような失礼な態度で、次から次と聞かれたんです。持ち物も全て開けられ、ひとつひとつ尋問されました。
私)ほんと酷いですね!
M)また、祖父が危篤との連絡を受けて、翌日の飛行機のチケットを購入したものですから、チケット代も40万円程だったんです。
そしたらそのチケットを見て、
「どうしてこんな高い切符を買えるのか?」とか、
スリの用心のために下着に隠していたキャッシュがあったんですが、それも見つけられ、
「どうしてこんな大金を隠しているのか?」とか、
本当に腹の立つ事を聞かれました。
私)でも牢屋に入れられなくて良かったですねー
M)たぶん、私が所属している熊大に電話して確かめたと思いますよ。運悪く時差の関係で、拘束された時間が日本時間ではまだ午前2時でしたので、確認が終わるまで何時間も待たされる羽目になりました。
私)その間、何をしていたのですか?
M)質問室の椅子にボンヤリと座ってましたよ、疲れました。
いよいよ疑いが晴れて解放された時には、飛行機は飛び立った後でした。
運良く、翌日のフライトのシートが一つだけ残ってまして、それが取れた時には本当にホッとしましたよ。
私)では、デトロイトに一泊されたんですね。そのチケット代やホテル代は自分で出されたんですか?
M)いいえ、デルタ航空だったんですが、全部出してくれました。
私)それだけでも救われましたね。
M)ええ、でもデトロイトはすごく寒かったです!もう2度とデトロイト経由では帰りません!(笑)
私)(笑)本当にお疲れ様でした。ゆっくり養生してくださいねー
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