「同一労働 同一賃金」・・昨今、新聞でも頻繁に目にするようになった、この言葉である。
実を言うと、この言葉を目にした途端、私の頭にはニューヨーク、そしてドイツことが浮かび上がる。
もう20年も前になってしまった2000年の夏、私はニューヨークで開かれる「世界女性会議」に向け、ある新聞記者の
随行通訳の仕事をゲットし張り切っていた。
そして「どこかのワークショップで発言の機会があるかも!」との期待を胸に、 日本女性を取り巻く環境の資料・情報を色々と収集していたのだった。
そんな中で、あるドイツ人女性と知り合いになり、ドイツと日本の女性環境についての情報を色々と 交換し、とても興味深い日々を過ごしていた。
そんなある日、そのドイツ人女性が言った。
「日本では多くの女性はパートで働いていますが、賃金も低く労働も補助的なものばかりですね。
ドイツではパートももちろん多いですが、賃金は正規職の賃金を労働時間数で割ったもので、基本的に同じ、そして
仕事の内容も変わりませんよ」
その当時は「同一労働 同一賃金」の言葉さえ存在してなかった日本である。
この言葉がやっと現実のものとなって行くのか・・道は遠そうである。
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