2026年7月27日月曜日

ミルクのひとり語り No.1

                                                                 ミルクひとり語り~No.1


「紅茶にかいま見る世界の歴史」


先日、「きくよう多文化クラブ」主催で「紅茶&スイートの集い」を開催した。
オカリナ演奏を鑑賞したり、紅茶のレクチャーで学んだりした後、有名ブランドカップに注がれた芳醇な香りの紅茶を楽しんだ。もちろん、お皿いっぱいに盛られたデザートも一緒だ!

そして最後に、昨年訪問した世界的な紅茶ブランドの名産地「ダージリン」の旅についての話をさせていただいた。パワーポイントで作成したスライドを映しながらお話するうちに、様々な旅の思い出が蘇ってきた。

約14日間のインド旅の最後の4日間を過ごしたダージリンは、標高約1,000mから2,500mの山岳地域である。その深い渓谷の斜面に多くの茶園が緑豊かに広がっていた。
またヒマラヤ山脈の麓でもあるため、町の至る所から雪で覆われた山脈の峰々が見え、その壮大な自然の景観美には何度も感動させられてしまった。

ところで、ダージリンはどうして紅茶の名産地になったのだろうか?

ご存知のように、インド北東部にはネパールがある。ダージリン地域は元々はネパールに属していたのだ。
ところが1815年、既にインドを植民地にしていた大英帝国(イギリス)
は、ネパールと戦争をして勝利をし、ダージリン地域をネパールから割譲したという。当初はイギリス人の避暑地として人気が出たらしい。

当時イギリスは紅茶のほぼ100%を中国からの輸入でまかなっていた。高価で取引されていた紅茶生産の中国依存から抜け出すために、生産に適した地理条件を備えたダージリンで生産を始めて大成功し、多くのプランテーション茶園が作られていった。そしてイギリスは莫大な富を得たという。

まるで現代のレアアースにも通じる話である。

カップ一杯の紅茶に詰められている世界史と現代に思いを馳せ、ティースプーンでそっとかき混ぜてみた。

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